☆この記事はジブリアニメ映画『かぐや姫の物語』の題材や、登場人物、声優について知りたい人におすすめです。
・映画『かぐや姫の物語』の題材は竹取物語で、登場人物・捨丸はオリジナルキャラだったこと。
・ほかにも原作と違って帝の顎が長過ぎていること。
・声優やあらすじについてなどを簡単にまとめています。
2013年に公開されたジブリアニメ映画『かぐや姫の物語』のキャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。
この作品は、高畑勲監督が日本最古の物語といわれている竹取物語を題材に、知られざるかぐや姫の心を描き出したアニメ映画で、最後の監督作品にもなりました。
登場人物で主人公のかぐや姫の声優には朝倉あき、幼少期のかぐや姫を内田未来が担当。
その他のキャストには、かぐや姫を見つけて育てた父・翁役を地井武男、育ての母・ 媼(おうな)役を宮本信子が演じています。
また、原作「竹取物語」には出てこない登場人物で、妻子がいながらかぐや姫と浮気する捨丸役の声優を、高良健吾が熱演。
そこで今回は、かぐや姫の物語(竹取物語)で声優を務めたキャスト陣などについて、まとめてみました。
かぐや姫の物語(竹取物語)帝の顎と捨丸の浮気がヤバい
かぐや姫の物語(竹取物語)の登場人物・捨丸は、オリジナルキャラで、かぐや姫と再開したときには妻子がいました。
一方、かぐや姫は捨丸に妻子がいることを知らずに惹かれていきます。
ところが、原作の方で言うと、かぐや姫が思い慕っていたのは「帝」ということになっており、5人の求婚者を断り、月に帰るまでの3年間、帝と文通していたのです。
しかし、『かぐや姫の物語』での御門(帝)は、かぐや姫にとって恋愛対象ではありませんでした。
ほかにも原作と違うところで言うと、かぐや姫は近所の子供と遊んでいなければ、「たけのこ」とも呼ばれていません。
都にも移り住みまずに、ずっと山の中で暮らしているのです。
本来、御門(帝)の顎は長くなく、浮気するところなどないはずをなぜ、本作でわざわざ作ったのでしょうか。
しかも捨丸を既婚者にしてまで。
高畑勲監督のことを思うと、確かに捨丸をわざわざ出しているからには、重要な人物だったのかもしれません。
だけれど、仮に捨丸が結婚していなければ、どうだったのか。
もし、捨丸が独身なら、それはそれで恋愛が成就したのかもしれないのです。
しかし、そうなってしまうと「竹取物語」とは別の話になってしまいます。
本作品の捨丸は、妻子持ちだからこそ夢として恋が成立。
夢としてなら浮気してまでも2人の恋を成就させてやれると、高畑勲監督は判断したのではないでしょうか。
かぐや姫の物語(竹取物語)の声優とキャスト一覧
全編ノーカットでテレビ放送された『かぐや姫の物語』。
本作品の主人公・かぐや姫は、「竹取物語」と同様、光り輝く不思議なタケノコから現れ、名前も「かぐや姫」と付けられて美しく成長します。
ある程度「竹取物語」のストーリーを忠実に再現しており、男たちが求婚をしにかぐや姫のもとへと集まるようになるのも同じ。
ただ、かぐや姫と幼い頃から知る「捨丸」という登場人物はオリジナルキャラだし、5人の公達以外に登場する御門(帝)の顎が異様に長かったりと、「竹取物語」中にはない要素も含まれています。
また、御門(帝)の顎に関しては、前回の放送でも話題になり、ツイッターのトレンドにも入りました。
今回も御門(帝)の顎に関して同じ現象が起こることが予想されるので注目です。
そして、『かぐや姫の物語』の声優を務めるキャストですが、幼少期のかぐや姫を内田未来、美しい女性に成長したかぐや姫を朝倉あき、原作にないオリジナルの登場人物・相模(さがみ)役を高畑淳子。
同じくオリジナルの登場人物・女童(めのわらわ)役を田畑智子が演じています。
その他のキャスト声優・登場人物一覧は以下の通りになります。
かぐや姫(かぐやひめ)ー朝倉あき
捨丸(すてまる)ー高良健吾
翁(おきな)ー地井武男
媼(おうな)ー宮本信子
相模(さがみ)ー高畑淳子
女童(めのわらわ)ー田畑智子
斎部秋田(いんべのあきた)ー立川志の輔
石作皇子(いしつくりのみこ)ー上川隆也
阿部右大臣(あべのうだいじん)ー伊集院光
大伴大納言(おおとものだいなごん)ー宇崎竜童
石上中納言(いそのかみのちゅうなごん)ー古城環
御門(みかど)ー中村七之助
車持皇子(くらもちのみこ)ー橋爪功
北の方(きたのかた)ー朝丘雪路
炭焼きの老人(すみやきのろうじん)ー仲代達矢
出典元:かぐや姫の物語公式サイト
かぐや姫の物語(竹取物語)のあらすじ
今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。
女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。
彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。
引用元:シネマトゥディ