扇風機おばさんと呼ばれていた韓国人女性のハンヘギョンさん(享年57)が、2018年12月15日に死去しました。
死因は、整形の副作用によって出来た顔の異物が、肺にまで流れ込んだのが原因だったそうです。
それにしてもなぜ、扇風機おばさんことハンヘギョンさんは整形を繰り返していたのか。
昔の顔は美人で評判だったのに対し、自分の中ではコンプレックスがあったそうなのですが、そもそも最初に闇医者にかかっていなければ、風船のような顔にならずに済んだのかもしれません。
そして、手術しても、結局、元の顔に戻ることはありませんでしたが、それでも一時のことを思えば顔は小さくなっていました。
そこで今回は、ハンヘギョンさんの昔の顔画像や、元の顔に戻らなかった原因、家族や結婚していたのかについてまとめてみました。
扇風機おばさんは昔の顔が美人
扇風機おばさんことハンヘギョンさんは、20代のころ日本に来ました。
目的は歌手になること。
ハンヘギョンさんは昔から歌が上手く、日本に来てからは歌手を目指して、クラブのホステスとして働いていたそうです。
そして、当時の画像はこれですが、誰がどう見てみてもブサイクではありません。
ただ、それ以前の画像では、エラが張っているのが目立ちます。
前後を比較すると、ホステスとして働いていたころは少し整形しているような感じになっていますね。
結局、昔の顔が美人だったハンヘギョンさんは、エラが元々コンプレックスだったため、整形し始めたのです。
扇風機おばさんが自分で油を注射
ハンヘギョンさんが最初に受けた整形の施術は、闇医者が行っていたそうです。
その後も美を追求するあまり、何度も整形を繰り返します。
そして、ついに闇医者にも手術を断られることになり、自ら注射器を用いて、顔に大豆油やパラフィン、工業用シリコンなどの注入を繰り返したのでした。
整形依存に陥ってしまったハンヘギョンさん。
一方で、この副作用によって、顔は次第に肥大化していきます。
ハンヘギョンさんがなぜ、「扇風機おばさん」と呼ばれたのかは、顔だけが大きく、扇風機みたいなスタイルになってしまったから、そう名づけられたのでした。
また、ハンヘギョンさんは、整形を繰り返していたころは、統合失調症も患っていたそうです。
その症状で幻聴に犯され、自分で顔面に油を注入することに歯止めが効かなくなって行ったのでした。
元の顔に戻らなかった原因
扇風機おばさんこと、ハンヘギョンさんは、顔が肥大化するにつれて、体内の器官に支障が出始めます。
一時は呼吸困難に陥るなど、危険な症状も出ていたのです。
そのため、17回に渡って、異物を除去する手術を受けたのですが、とうぜん元の顔に戻ることはありませんでした。
そこで名乗りを上げたのが、高須クリニック院長・高須克弥氏だったのです。
2012年、高須院長は昭和大学の形成外科眼科美容外科とタッグを組んで、頭にあった工業用シリコンの異物除去手術を決行。
そして、長時間に及ぶ大手術の末、約240gの異物除去に成功したのです。
結果、ハンヘギョンさんは元の顔に戻らなかったものの、以前と比べて顔が小さくなり、ふつうに生活出来るまでになったのでした。
あと、元の顔に戻らなかった原因ですが、高須クリニックいわく、ハンヘギョンさんが注入していた油は、永久に残る「非吸収性」で、注入すると脂肪や皮膚に浸潤して固まってしまうため、取り出すことができないとか。
大豆油やパラフィン、工業用シリコンなどは、皮膚自体が硬くなって、除去する場合は皮膚ごと取り除かないといけないそうです。
一方、美容整形に使われるヒアルロン酸やコラーゲンは、注入してもいずれ吸収されてなくなる”吸収性”なので、正しい使い方をすれば安心で安全です。
ただ、同じ”非吸収性“の材料でも、医療用を注入していたら少しはマシだったかもしれません。
扇風機おばさんの家族と結婚
扇風機おばさんこと、ハンヘギョンさんの葬儀は、家族だけで行われたそうです。
これまで、あまりプライベートに関しての情報は伝えられてきませんでしたが、ハンヘギョンさんの幼少期は、厳しい両親の元で育ったといいます。
と言うのも、父親がかなり厳しく、何かする度にいろいろと言われ続けていたそうです。
そのため、父親とは確執が生じていたのだとか。
一説には、父親との確執も整形依存になった原因だと言われています。
そんなハンヘギョンさんですが、結婚の方はどうだったのでしょうか。
昔、美人だったころに彼氏は当然居たのでしょうが、顔が肥大化してからのハンヘギョンさんに彼氏が居たという情報はありません。
それに、子供、夫の情報も無いことから、ハンヘギョンさんは結婚していなかったと思われます。
フロリダの扇風機おばさん
韓国版・扇風機おばさんがハンヘギョンさんなら、フロリダ版の扇風機おばさんはキャロルブライアンさんです。
キャロルブライアンさんは、アメリカ・ロサンゼルス在住で、30代のころから、若々しさを保つために美容整形を受けてきました。
当初はボトックスを注入するくらいで、これまで何の問題もなく過ごして来たのですが、40代後半に入り、しわを隠すためにフィラー注入を試みたといいます。
すると3か月後、キャロルブライアンさんの顔面が破壊し、片目を失明してしまうという悲劇に見舞われることに。
美容整形を行った結果、なんと顔面にアザができ、額が腫れあがる副作用に襲われたのです。
扇風機おばさん化してしまった原因は、フィラーとして使用できないはずのシリコンを、他の成分と混合したものを注入器に入れて施術したこと。
そのためキャロルブライアンさんの顔面は膨張し、額部分の皮膚が瞼を覆うほど垂れ下がってしまったのでした。
結局、数回にも及ぶ矯正手術も容態を悪化させただけで、不運にも額の腫れを取り除く最初の手術で、視神経が損傷。
右目を失明するという悲劇に見舞われたのです。
皮膚下に注射されるフィラーをめぐっては、キャロルブライアンさん以外にも、失明や鼻の壊死など、深刻なトラブルが相次いでいることが分かっています。
すなわち、純粋なヒアルロン酸は時間経過とともに体内に吸収されるのですが、フィラーには体内に定着させるための非吸収成分も含まれているので、リスクを伴うのだそうです。
そして現在も、キャロルブライアンさんは元の顔に戻っていません。